質問 家の中だけで瞑想するべきでしょうか。あるいはどこでも瞑想しても良いのですか?
シュリ・チンモイ あなたの場合は、まだほんの初心者です。あなたの部屋で一人祭壇(瞑想のための師の写真の置いてある場所)に向かっているときか、センターにいるときにあなたは最高の瞑想ができるでしょう。もし運転中や他の難しい仕事をしているときに最高の瞑想をしようとすれば事故にあうかも知れません。歩いている間も高い世界にとどまろうとすると、交通規則を無視して歩き、あなたは命を落すかも知れません。ですからそうするようには勧めません。あなたにとっては家で祭壇に向かって瞑想するのが一番良いでしょう。しかしただ祭壇の前で座っているだけでは不充分です。祭壇に向かって座っているときはあなたのハートに内的な祭壇を感じていなくてはいけません。そうでないと満足のいく瞑想ができないでしょう。どこでの瞑想であれ、スープリーム( Supreme ) (訳注 神、至高なる者、絶対者といった言葉には、そこにとどまっていて、前進、拡大、膨張などのイメージがないのでシュリ・チンモイはこの言葉を使用する) の生き生きとした姿が見え感じられるあなたのハートの中に入って行きなさい。あなたの内なる祭壇では全てが安全に守護されています。あなたはそこでは神聖な力によって守られているのです。この内的な祭壇で瞑想できるならば、妨害がありませんからもっとも進歩は速いはずです。
何年か非常に熱心に瞑想をして、幾分かの内的な強さが開発できたなら、そのときにはどこでも瞑想ができるでしょう。地下鉄に乗っていようと道を歩いていようと、あなたは乱されはしないでしょう。
最終的には、自分の周囲で同時に何が起こっているのか知りながら最高の瞑想をすることを学ばねばなりません。母なる大地との一体感を保持しながら最高の境地に達するように、瞑想中は少し目を開けておくようにと私が言うのはこのためです。さもないと高く登ったきりこの世界のことを忘れてしまって人間として他の人々の役に立ちません。
私は私の弟子達にみんな木登りの名人になってもらいたいのです。木に登り果実をたずさえて降りてきて分かち合うことを学びなさい。登ることしかできず降りられないと、てっぺんで行き止まりでしょう。ですから一番良いのは登り方と共に降り方をも学ぶことです。次第次第にキャパシティーが広がって、どこにいても最高の瞑想ができるようになるでしょう。