質問３

質問 　それでは本当に瞑想するのではなく肉体を起こしておくのに時間を全部つかってしまうでしょう。

シュリ・チンモイ  　　どうして三十分とか二時間とか瞑想したがるのでしょうか。ほんの十分だけ正しく瞑想ができませんか。「ああ、十分だけ瞑想すれば良いのだ」と思えばそれだけで既にある程度の喜びがあるでしょう。
 　　　こどもが一時間読書をすることになっているのに、母親が「いいでしょう、今日は十分だけ読書をすればよろしい」と言えば子供は喜ぶでしょう。
 　　　無気力とか眠気とか全てこういったものは興味が欠如しているから起こるのです。もし真剣な興味があれば眠りはやってこないでしょう。
 　　　学校で一番になりたいと思っている学生はもし本当の真剣な興味をもっていれば勉強するでしょう。しかし「まあ、試験さえ通れば充分すぎる位だ」という学生もいます。こうして彼らは精力的に活動することなく過すことになります。
 　　　あなたがなすべきことはいつも精力的であるよう努めるということです。三十分瞑想できないとしてもかまいません。十分間おやりなさい。すると「ああ、たった十分か。それなら楽にできる」と思うでしょう。
 　　　ゴールまでの距離が非常に短く限られていれば、あなたはエネルギー全てをそれに傾けることができます。しかし二時間などと言われると「おお神様！こんなに長く同じスピードで走るなんて不可能です」と言うでしょう。
 　　　けれども十分間なら誰でも瞑想できます。もしあと数十キロも走れと言われると嫌になるでしょうが、ゴールが眼に見えているならば「おお、もうゴールは近くだ、走ろう」と思うでしょう。