啓発の光が築く包囲網は、破壊が本質の世界と所有を本質とする世界と誘惑を本質とする世界を、すっかり封じ込んでしまいます。
外に現れる慈愛は、こころの内の啓発の光がもたらします。内的に啓発されると、その啓発は自動的にこころの外の生き方に慈愛の形を取って現れます。こころの内にまず啓発が生じると、次にはこの内的啓発の輝きは、こころの外の生き方に具体的な形で現れてきます。それが慈愛です。
内的に啓発されていないうちから慈愛を他に与えている人がいるというのでしたら、単なる自己欺瞞の人にすぎません。そこで慈愛と呼ばれているものは、この世的な意識のものに愛着しているだけなのに、そのとらわれに自分では気づかぬまま振る舞ったにすぎません。
英知を備え
光と歓喜をいだくひとなら、
決して捕まったりはしません、
この世の不幸の網の中に。