マントラ

　マントラとは、サンスクリット語です。インドの哲学、精神性、内的な生活において、マントラはとても重要な役割を果たしています。マントラとは、神聖な力を与えてくれる言葉です。

　もしマインドに落ち着きがなく、深い冥想に入ることできないなら、そのときはマントラを使う機会です。数分間、「スープリーム（ Supreme ）」、「オーム（ AUM ）」、あるいは「神（ God ）」と繰り返してみて下さい。

　あらゆるマントラのなかで、もっとも力のあるマントラは、オーム（ AUM ）です。これはあらゆるマントラの中の母なるマントラです。オームとは単一の独立した一音です。それはスープリームの響きです。オームとは、宇宙の種子の音です。というのは、神はこの音とともに、神の創造物の最初の響きを動かしはじめたからです。瞬間瞬間に、神はオームのなかでご自身を新しく創造しています。

　オームに誕生はありません。オームに消滅はありません。オームの他に存在はなく、存在は存在します。オームは大きな声で繰り返し唱えるのが最高です。そうすればその音は、あなたの肉体としての耳に響き、そして全身に行き渡ります。これはあなたの外的なマインドに確信を与え、より大きな喜びと達成の感覚をもたらします。大きな声で繰り返し唱えるとき、「ム（ M ）」の音は、「オー（ AU ）」の音の少なくとも三倍は延ばすようにします。繰り返しオームを唱える方法はたくさんあります。大きな声で唱えれば、スープリームの全能性を感じます。柔らかく唱えれば、スープリームの至福を感じます。静かに唱えれば、スープリームの平和を感じます。