冥想を始める前に、シャワーを浴びるか、きちんとお風呂に入ることができれば、それは冥想の助けとなります。体を清潔にすることは、意識を純潔にするために絶対に必要です。座って冥想する前に、シャワーを浴びるかお風呂に入ることができないときは、少なくとも顔と足を洗うようにします。清潔で軽い衣服を着ることもまた、望ましいことです。
お香を焚き、前に花を生けておくことも助けとなります。冥想のとき、周りに花を置く必要はないと言う人もいます。そのような人は、「花は内にあります。何千もの蓮の花が私の内にあります」と言います。けれどもあなたの前に置いてある実物の花は、内なる花のあることをあなたに気づかせてくれます。実物の花の色、香り、その純粋な意識は、あなたにいくらかのインスピレーションを与え
てくれます。あなたはインスピレーションから を手に入れ、熱い想いから を手に入れるのです。
冥想のとき、ろうそくを使うことにも同じことが言えます。ろうそくの炎そのものが、あなたに熱い想いをもたらしてくれるわけではありません。内なる炎こそが、あなたに熱い想いをもたらします。けれども実物の炎を見るとすぐに、あなたの内なる存在の中で、炎が高く、より高く昇って行くのを感じます。またお香の香りがただようと、インスピレーションと純潔さの、ほんのかすかなかけらだけしか得られないかもしれません。けれどもこのかけらが、あなたの内なる宝に付け加わることもあるでしょう。もしある人が神を実現する間際にいるか、実際に神を実現しているなら、このような外的な事物は価値を持たないでしょう。しかし、神の実現がまだはるかに遠いことを知っているのなら、そのような外的な事物があなたの熱い想いを確実に大きくしてくれるでしょう。